●当科では、関節外科、外傷外科の手術療法を中心に、股関節、膝関節、上肢・下肢骨折など多岐にわたる疾患を診療しております。
高齢者に多い脆弱性骨折は合併症を有することがほとんどで、生活習慣病や内科的疾患の治療、骨粗鬆症治療、理学療法など、多職種が連携して早期手術と術後のケアにあたっています。
人工関節置換術においては、適応する患者様に対して、早期の社会復帰を可能にする最小侵襲手術や多角的疼痛管理(multimodal pain control)による痛みの少ない手術に力を入れて行っております。

●当科は主に心臓病や血管の病気の専門科です。
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は、死に直結する重大な疾患です。
当院の心臓カテーテル検査および治療は、治療時・治療後の患者様の負担を軽減するため、手首の動脈からカテーテルを挿入する方法で行っておりますが、より負担を軽減するため親指と人差し指の付け根の動脈からカテーテルを挿入する方法も実施しています。
また、当科では下肢血管センターにおける血管内治療（ＥＶＴ）も行っております。
循環器疾患は、食事、運動、肥満などの生活習慣との関連が深いので、生活習慣改善の指導も行っております。

●当科では、肺気腫（ＣＯＰＤ）、喘息、慢性呼吸不全、誤嚥性肺炎など、多岐にわたる呼吸器疾患に対して病初期から回復期まで診療を行っております。
21世紀の国民病ともいわれている睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣が乱れやすい30代から60代の男性に多い病気だといわれています。当院では、積極的に診断と治療を行っております。

●当科では、慢性腎臓病(CKD)の初期段階から、腎機能が低下し透析導入が必要な患者様の合併症治療まで幅広く診療します。
また、糖尿病性腎症や膠原病、血管炎など、腎臓に影響を及ぼす疾患の治療も行っております。
腎臓の機能が低下した患者様は、心血管の病気を高率に合併しています。
そのため、他科との連携により合併症の発症を最小限に抑え、患者様のQOLを高く維持することを目標としています

●当科では、末梢動脈疾患（ＰＡＤ）、腹部大動脈瘤、下肢静脈瘤などに対する血管外科的診療および手術を行っています。
末梢動脈疾患が重症化すると、耐え難い痛みに加え、足の壊死や下肢切断の危険にさらされます。当院では、そのような症状に対して専門的な救肢治療にあたっています。
特に、末梢動脈疾患（ＰＡＤ）においては、下肢の冷感、痛み、しびれ、難治性の潰瘍や創傷、下肢切断の危険性がある患者様に対して、単純に外科手術あるいは血管内治療を行うということではなく、各診療科と連携を取り合いながら、薬物療法や運動療法、フットケア、潰瘍・壊死の創傷処理なども含めたトータルケアを行っています。

●当科では、糖尿病の診断・治療法の検討に加え、合併症の評価、患者様の状況に応じた食事・運動療法など総合的な診療を行っています。
１型糖尿病は何らかの原因で膵臓からインスリンが分泌されなくなる疾患です。生活習慣とは関係なく発症し、若年に多いですが、高齢で発症することがあります。
２型糖尿病は、生活習慣の悪化から、インスリンに対する反応が悪くなったり、年齢や遺伝でインスリン分泌が悪化してきたり、複合的な要素で発症したり悪化したりする疾患です。日本人はなりやすく、遺伝がなくとも、誰でもなりうる疾患です。
当院では月に2クール、糖尿病教室を実施しています。実生活で役立つような食事の工夫、運動の仕方、手洗い方法、歯磨きの仕方などを教えています。分かりやすく、楽しい教室を行っております。

●当科では、食道・胃・十二指腸・大腸などの消化管や、肝臓・胆道・膵臓を主とした消化器疾患に対して診療を行っております。
胃癌・大腸癌などの消化管癌、炎症性腸疾患などの胃腸疾患、Ｃ型肝炎やＢ型肝炎などの慢性肝炎、肝硬変、肝癌、膵癌などの肝胆膵疾患をはじめ、広く消化器疾患を診療しております。
中でも肝疾患は数少ない肝臓学会専門医が所属しており、長崎県が指定する「肝疾患専門医療機関」です。

●当科では、一般外科をはじめ、消化器外科・呼吸器外科を中心に外科的疾患を診療しています。

●当科は令和3年9月に開設いたしました。当院では地域包括ケア病棟で主に白内障に対する水晶体再建術を行っており入院期間は2日～3日です。

●当院内科では、外来診療を主として行っており、特にウィルスや細菌などすべての病原微生物に起因する感染症を中心とした様々な内科的疾患の診療を行っています。

●当科では、関節外科、外傷外科の手術療法を中心に、股関節、膝関節、上肢・下肢骨折など多岐にわたる疾患を診療しております。
人工関節置換術においては、適応する患者さんに対して、早期の社会復帰を可能にする最小侵襲手術や多角的疼痛管理(multimodal pain control)による痛みの少ない手術に力を入れて行っております。令和6年4月より脊椎手術を行っております。当院で実施している内視鏡椎弓切除術（除圧術）では、最短で術後2日目に退院が可能です。また、内視鏡椎体間固定術（固定術）では、最短で術後4日目に退院できます。

●当科では、狭心症、心筋梗塞の患者に、経皮的冠動脈インターベンション（PCI）を各科の患者にわたり、合計42件(令和4年度)施行いたしました。
また、冠動脈インターベンション (PCI) で培った技術をいかして、閉塞性動脈硬化症の患者に対する末梢動脈疾患のカテーテル治療(EVT)を施行しており、
各科の患者に渡り、合計41名(令和5年度)施行いたしました。

●当科では、透析導入に際しシャント設置術を行っております。また、透析シャント閉塞に対し、経皮的シャント拡張術・血栓除去術（ＰＴＡ）を行っております。

●当科では、下肢の閉塞性動脈硬化症の治療を専門に行っております。下肢動脈の血管バイパス移植術の症例が多く、大腿動脈、膝窩動脈、下腿動脈にわたって手術を行っております。患者様の症状に応じ循環器内科と連携を図りＥＶＴ（カテーテル術）の症例も多く行っております。
また下肢静脈瘤の症例に対し高位結紮術や抜去切除術（ストリッピング）も行っております。

●当科では、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術を多く行なっています。 大腸ポリープや大腸腫瘍を切除するための手術です。続いて、内視鏡を用いた消化管止血術や胆道系の手術を行っています。

●当科では、短期入院の鼠径ヘルニア手術、痔核手術の件数割合が高くなっております。鼡径ヘルニアの手術では、基本的には入院当日に手術を行い翌日退院と1泊2日の入院となっております。胆のう摘出術では、腹腔鏡下で行うことにより、患者様の負担を出来るだけ小さくするように努めています。
消化管の手術では大腸癌の手術が多くなっております。

●当科は令和3年9月に開設いたしました。当院では地域包括ケア病棟での入院対応としており主に白内障に対する水晶体再建術が行われております。
令和5年度は水晶体再建術　眼内レンズを挿入する場合　その他のもの　366件、水晶体再建術　眼内レンズを挿入しない場合　7件　実施しております。